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看板とデザインとマーケティング

  • 2023.02.21
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前回書いた「看板にデザインは必要か?」

https://eiban-sign.com/blog/1557/

の記事が好評でしたので、今回はもう少し深く掘り下げて行きたいと思います!

 

 

看板には「デザイン」と「マーケティング」が必要

 

前回は「デザイン」に焦点を絞った内容でしたが、実際に看板で成果を上げようとした場合、もうひとつの考え方が必要になります。

それが「マーケティング」です。

 

デザインとマーケティングは切っても切り離せない関係にあり

どんなにデザインが優れていても、そもそものマーケティング計画を間違えているとうまくいきません。

 

極端な例で言うなら、

庶民的な定食屋さんなのに高級フレンチのような看板を設置した場合、お客さんが美味しい定食を食べたとしてもミスマッチが起きて悪い口コミに繋がる可能性があります。

 

他にも隠れ家的なサロンなのに派手なのぼりを沢山お店の前に出していたらどうでしょう?

隠れ家的というブランドイメージに傷がつく気がしませんか?

 

とはいえ、まずはそこまで難しく考える必要はありません。

最初は「間違い」を避けて、当たり前のことを守るだけでも十分です。

 

 

奥深い看板の色の世界

 

まずは、色について書いていきたいと思います。

前回は「暖色」と「寒色」による心理的な効果について学びました。

今回はもう少し深掘りしていきましょう。

 

【看板使用時に気をつける色】

■紫
紫には大人っぽさや神秘性を感じさせる効果があります。看板としては占いや美容系のサロンなどでよく使われている色です。一方夜のお店でも使用されることが多く、看板色として使用する場合、やや彩度を落として上品なイメージを作ることが重要です。

■ピンク
かわいい、子供らしい、女性的などの印象をもたせる色です。
保育園やプレイランド、小児科といった子供向けの店舗やスイーツショップや女性向けのサロンでもよく使用される色です。この色も紫と同様、彩度を上げてしまうと品の無い色と認識されてしまう傾向にあるので彩度を調整し印象をコントロールする必要があります。

■黒
シック、高級、都会的な印象を与える一方、威圧感や不安感を与える色でもあります。(真っ黒で中の見えない建物に入るのは怖いですよね)
実は看板全面に使うには非常に難しい色だと思います。モダンな印象を与える場合は白をベースとしたモノトーンでの配色がおすすめです。

上記の色を使う時は気をつけないと想定外の印象を与えることがあります。

 

 

国によって変わる色の解釈

 


その他に頭の片隅に入れておいてほしいのが「国」によって色の考え方が違う点です。
(あくまで諸説あるので一般的に認識されている解釈)

 

【白】
日本:神聖、潔白、清楚
欧米:降参、負け、真実
西洋:エレガンス、平和、清潔
中国:葬式、不吉、純潔

【黄色】
日本:幸福、楽しい、活発
欧米:裏切り、臆病
西洋:幸福、陽気、希望、注意、臆病
中国:皇帝の象徴、性的表現、いかがわしい

【緑】
日本:エコ、癒やし、平和
欧米;若い、毒、怪物、不気味
中国:不貞

【青】
日本:知性、安心感
欧米;希望、忠実、陰気、性的表現(欧米では成人向け出版物の検疫が青色でチェックされていたことが理由にあるようです)
西洋:信頼、安全、孤独

【赤】
日本:女性的、情熱、積極的、怒り、攻撃的
欧米:愛、情熱、興奮、革命
西洋:愛、エネルギー、危険、行動
中国;幸福、発展、成功、順調
インド;純粋、官能、スピリチュアル

各国でかなり意味が変わって興味深いですね。

熊本もインバウンドの海外旅行客が増えているので、特にアジア圏向けにビジネスをしている方は気をつけるといいかもしれません!

ちなみに中国で「緑」が不貞の印象を持たれる理由の一節が「不貞を働いた男に緑の帽子を被ぶるべし」という明の時代に定められた法律があり、その名残だそうです。

また、欧米ではオレンジに対してネガティブな印象を持たれることがあるのですが、これは欧米の刑務所の囚人服が「オレンジ色」ということに起因しています。(脱走時に見つけやすいように)

色の印象は国の文化が反映されていて面白い。。。

 

 

看板のキャッチコピーはとても重要です。

 

続いて大事な要素が「キャッチコピー」です。

デザインを因数分解すると「写真」「色」「図形」など様々な構成要素で成り立っていることがわかります。

 

その中でも「キャッチコピー」は広告において非常に重要な要素でありながら

看板制作では、割とサラッと作られていることがあります。(デザインと看板製作費用はかけても別途キャッチコピーに予算をかける人はあまりいません)

 

とはいえ、大きな企業がつけるような舌を巻くような上手いコピーではなく、
店舗の強みをきちんと伝えるものであれば良いと思います。

 

例えば安さを売りにしたい居酒屋であれば
「給料日前でも安心価格!」
「財布にやさしい庶民派居酒屋」
こんな感じで少しひねっても面白いですね。

 

美容室やサロンの場合
狙っているターゲット層によって親和性の高いメッセージを訴求した方がいいです。
その場合、年齢と価格帯の2軸で考えるとざっくりとした方向性が見えます。
① 20~30代×安価
② 20~30代×高価
③ 40~50代×安価
④ 40~50代×高価
こうやって見ると、刺さるメッセージが変わってくると思いませんか?

①のエステなら「プチプラで通えるお気軽エステ!」みたいなコピーになりますし
④の場合は「時間を忘れる極上の癒やしをあなたに」のような抽象的で訴求してもいいでしょう。
これが逆になるとミスマッチでリピートされないのは何となく想像がつくかと思います。

その他にも効果的なコピーとして下記のようなものがあります。
・主力商品を打ち出す→「濃厚魚介だしつけめん!」
・営業時間→「深夜25時まで営業!」
・金額→「もみほぐし60分3000円」「前髪カット500円」「無料体験」「初回無料」
・社会的証明→「ミシュラン○星獲得店」「〇〇大会3年連続金賞」
・ターゲティング→「女性専用」
このあたりは定番の訴求ポイントなので看板を作る際に訴求忘れがないか確認してみましょう。

 

 

看板づくりは考えるほどに良いものになる。

 

本日紹介したのは看板作りのほんの一部です。
写真の撮影と選定、適切な文字の大きさ、常識の枠にとらわれない企画や
交通状況や立地を考慮した上で適切な看板の種類とサイズを考えたり
デジタルサイネージを取り入れることで更に表現の幅が広がったり

表現と戦略を組み合わせることで事業に応じた看板の最適化を図ることができます。

看板は一度設置したら数年〜長ければ数十年働き続ける営業マンのような存在です。
「時間がないからサクッとつくる」
ではなく
「1人の営業マンを雇うくらいの姿勢」で時間をかけるのがおすすめです。

そんな戦略的な看板をお考えの方はぜひエイバンにお問い合わせください!

 


 

 

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