クリエイティブな看板って必要?
- 2023.05.23
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どうも!エイバン広報ノダです!
前々回はデザインについて
https://eiban-sign.com/blog/1557/
その次のテーマは
デザインとマーケティングについて
https://eiban-sign.com/blog/1649/
どんどん看板づくりを深堀りしていく本コラムですが
今回のテーマはこちら
「クリエイティブな看板って必要?」
です!
そもそもクリエイティブってなんぞや?
使う人や状況によって意味合いが多少変わることがありますが、
クリエイティブとは「独創的」「創造的」という意味です。
デザインと同義に思われることもありますが、厳密にいうとデザインは設計・図案を意味します。
家で例えるなら
「よし!イチゴみたいな形の家をつくろう!」がクリエイティブで
「イチゴみたいな家が快適に住めるようにつくろう」がデザイン
みたいなイメージです(ちょっと乱暴ですが)
言い換えるなら、クリエイティブは「企画」に近いですね!
広告の世界では「デザイナー」とは別に「クリエイティブ・ディレクター」という職種があるのですが、基本的に表現に関する全責任はクリエイティブ・ディレクターが担います。映画なら監督のポジションですね!
とはいえ実際はデザイナーがクリエイティブ・ディレクターの仕事を兼任している場合も多く、
デザイナーに「クリエイティブ」の部分が任せられていることがほとんどです。
看板製作に関してもデザイナーがクリエイティブの部分を担っていると考えて問題ないと思います。
面白い=クリエイティブではない
こちらのCMを御覧ください。
SNSで流行っているコンテンツとコラボして作られたユニークな動画です。
捲し立てるような早いテンポも倍速世代とよばれる若い世代を中心にターゲットを絞って作られていると考えられます。
ここ数年の日清食品のCMは誰もみたことがない独創的で面白いものばかりです。
ほかにもこちらのCM
誰しもが体験した子供の頃のあるあるネタを使ったユニークなCM。
プラズマ乳酸菌飲料のCMなんですが、キャッチーなネタで注意を引き力技でオチまで引っ張る強力な手法です。
CMとはいえ一つの作品としてついつい見てしまいますよね。
こういった質の高いクリエイティブを見ていると、どうしても
「面白い=クリエイティブ」という公式が成り立ってしまいがちです。
そして、クリエイティブ(面白い)な看板をつくろう!
と思い立って、色んな要素を盛り込みまくった結果、気がつくと何でもありのカオスなものが出来上がったりします。
修正になんでも応えてくれるデザイナーさんが上司からの「チーズ感が足りない」というダメ出しに全力で応えてくれた結果…ミルクシーフードヌードルの広告がこのような形になりました! pic.twitter.com/0T7aFfBXtN
— カップヌードル (@cupnoodle_jp) October 17, 2017
クリエイティブとはあくまで「独創性・創造性」であり
面白いことが前提でなくてもオッケーです。
では独創性・創造性とは何でしょう?
それは「他人を真似ることなく、独自の考えでものごとをつくりだす性質・能力」と定義されています。
つまり、看板を作る時に
「〇〇会社みたいな看板にしよう」ではなく
きちんとお店やサービスのことを調べ考えた上で自分の頭で生み出したアイデアということになります。
看板にとってのクリエイティブとは?
それでは看板にとってクリエイティブは必要なのか?という本題に答えていきたいと思います。
結論から言うと「必要」です。
看板にとっての第一目的は
「認知してもらうこと」です。
その次に「理解してもらうこと」が重要になります。
どんなにデザイン性の高い看板を作った所で認知されなければ存在しないのと一緒です。
この認知力を高めるためにクリエイティブなアイデアは役立ちます。
例えばこちらのマクドナルドの看板はライトの光を使いロゴマークを表現しています。
シンプルな表現ですがユニークで意味に気づいたら人に教えたくなるアイデアです。
こちらは看板+植物という組み合わせで常識を覆した発想です。
こういった発想はデザインの枠組みから抜け出さないと難しいかもしれません。
こういった自由な発想から生まれるアイデアがクリエイティブ性であると言えますが
必ずしも上記のような誰もが驚くようなクリエイティブが必要ではありません。
でも、ほんの少しでも「独創性」がデザインの中に入っているだけで人の目や興味を引くことができるかもしれません。
そういった意味でも看板にクリエイティブは「必要」だと思います。
とはいえ、クリエイティブは単独ではその効果を発揮できません。
マーケティング×クリエイティブ×デザイン
看板を作る上で大前提なのは「集客」です。
そして集客するために必要なのは状況の洗い出しになります。
ターゲットは?交通量は?競合店は?
そうした情報を踏まえた上で「どんな看板にしようかな?」とクリエイティブの思考をスタートさせなければいけません。
その前提を見失うと
「ただ面白いだけ」「目立つほど良い」と作り手のエゴに偏ったものになってしまいます。
広告の世界で昔から使われている「AIDMA(アイドマ)」という考え方があります。
この考え方は看板製作にも役立ちます。
A:看板を見てもらうため目を引くクリエイティブ、デザインを作る
I:興味を持ってもらうために具体的で分かりやすい内容にする
D:欲求を刺激するための要素を追加する「1500円60分飲み放題」「前髪カット500円」など
M:記憶に残るような表現、キャッチコピーを載せる
A:お店に来てもらう
例えば、これが通勤ルートにある居酒屋の場合A→I→Dが繰り返されることでM(記憶)に残ります。
その結果、友人と飲みに行こう!となった時にお店の候補に上がるかもしれません。(Aのアクション)
つまり、最終的なアクション(目的の達成)にたどり着くまでの武器のひとつがクリエイティブです。
マーケティング思考から始まり、クリエイティブなアイデアを考え、しっかりデザインする。
この3つが揃うことで最高の看板が生まれるとエイバンは考えています!
そんな最高の看板をつくりたい!という方はぜひエイバンにお問い合わせください^_^