看板にデザインは必要か?
- 2022.10.28
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どうも!エイバン広報ノダです!
この間、こんなことを言われました。
「看板にデザインとかいらないでしょ!目立てばいいんじゃない?」
確かに目立つことは大事だと思います。
しかし!そこに「デザイン」を付加することで更に効果的で魅力が伝わる看板になるんです。
今日はそんな、看板におけるデザインの効果を書いていきたいと思います。
看板における色の心理的効果。
人の目は不思議で赤い色を近くに感じたり、青い色を遠くに感じる傾向にあります。
仮に同じ距離に飲食店の赤と青の看板が合った場合、赤の看板の方が近くに見えるので迷っている人が赤の看板の飲食店を選択する可能性は高くなります。
また、赤や黄色といった暖色は食欲を刺激する色としても有名です。
マクドナルドやガスト、ジョイフルなど飲食店のほとんどが暖色をロゴのメインカラーに据えています。
逆に青や緑は寒色系に分類されます。
寒色系は「安心感」や「信頼感」を与える効果があります。
飲食店でも食欲ではなく心地よさを提供するスターバックスやブルーボトルコーヒーなどは寒色を効果的に使っていると思います。
銀行のロゴも大体、寒色を使っています。
とはいえ暖色もオレンジなどは温かみがあると感じるので地域に根ざした銀行などは採用することもあります。
赤い銀行はちょっと近寄りがたいですが、オレンジになると温かみを感じる色になりますね。
ここで重要なのは、先程の「目立てばいい」という観点で考えると
とにかくどぎつい赤やピンクを使うのが正解ということになってしまいます。
しかし、目立つことだけを意識した看板はお店のブランドイメージを損なってしまう危険性があります。
さらに言えば、周りの環境によって目立つ色というのは変化します。
昼と夜でも違いますし
まわりに目立つ色がなければ淡い色でも十分目立つ看板になります。
逆に赤色の看板が多い場所であれば逆張りで違う色にしたほうが目立つこともあります。
看板における写真の効果的な使い方
色の次は写真です。
写真も使い方で様々な効果があります。
たとえばこのように、人の視線を向けることで誘目性を高めることができます。
これは人は本能的に視線を感じると、そちらに意識が向いてしまうことに起因しているそうです。
視線を外すパターンも悪くありませんが、やはり誘目性に関してはカメラ目線の写真の方が効果的です。
視線をそらす場合は、視線の先に注目させたい対象がある場合に効果的です。
飲食店の看板であれば、メインの商品の写真をシズル感たっぷりに載せることで遠くからでも瞬時に認識させることができます。
運転している人が看板を視認するのは一瞬です。
その一瞬で判断させる必要があります。
一発で何が食べれてかつ美味しそう!という認識を持たせる必要があります。
よって、飲食店は特にプロのカメラマンにしっかり撮ってもらうことで看板だけではなく、広報物全体の効果も非常に高くなります。
文字の種類は何を選べばいいの?
次は「文字」についてです。
文字はよく声色に例えられることがあります。
例として一人の営業マンが挨拶に来たシーンを想像して下記の画像を見てみてください。
丸ゴシックという種類の文字を使用すると、柔らかく優しい印象の営業マンに見えます。
これを明朝体にすると誠実さが増したように感じませんか?
体育会系の熱血系営業マンって感じですねー
こういったポップな文字を使うとユニークさは演出できますが軽薄さも感じてしまいます。
おそらくブラック会社ですね。
ここで重要な考え方が
「目立つこと」ではなく「与える印象」にフォーカスして考えることです。
目立つだけであれば、奇をてらった文字やとにかく太く主張の強いものを選んでしまいますが、実際にお客さんが感じる印象は別に存在します。
看板をデザインを行うということは、デザインの向こう側にいるお客さんのことを想像し看板に反映することが重要です。
総合的なバランスを考える
最後はデザインの総合力です。
いままで書いてきた色、写真、文字をバランス良く配置することでデザイン性を上げていくのですが、いくつか落とし穴もあります。
架空の住宅会社「BAN HOME」を例題にします。
かわいい猫ちゃんです。
たまにあるパターンとして自分の飼っているペット等を広告に使ってしまうパターンです。
こどもやこどもの描いた絵などもあります。
知り合いや身内への印象は最高に高い手法ではあるのですが、一般のお客さんからすると事業と関連性が無いため看板としての効果は期待できません。
また、このデザインのもうひとつのデメリットが
「視認性の低さ」です。
文字と背景色の差がないと、文字を視認するのが難しくなります。
特にかっこいい系のデザインの場合、デザイン性を担保するためにコントラストを低くしたり文字サイズを極端に小さくしたりすることがあります。
このへんは目的と手段のバランスを見失わず実施する必要があります。
最後は「なにかに引っ張られてしまったパターン」です。
ナチュラル系の住宅会社なのに、クライアントが都会的でスタイリッシュなデザインが好きで、そっちのテイストで看板がつくられてしまうことがあります。
この場合、仮にデザインとしてかっこよかったとしても実際のサービスとの印象がかけ離れているのでお客さんのニーズを満たすことは難しいと思います。
ここまで読んでくださった方はなんとなく気づかれていると思いますが、
実はデザインはマーケティングと一緒に考えなければ効果が生まれません。
看板作りの「そもそも」を考えることで、より効果の高い看板作りを目指すのが
エイバンの目標です。
看板だけじゃなく、店舗まわり全体のリニューアルも弊社の得意分野です!
お考えの方はぜひご連絡ください!